三大規律八項注意(読み)さんだいきりつはっこうちゅうい

改訂新版 世界大百科事典 「三大規律八項注意」の意味・わかりやすい解説

三大規律八項注意 (さんだいきりつはっこうちゅうい)

中国人民解放軍建軍の基本原則。中国語は〈三大紀律八項注意〉。毛沢東は1927年10月井崗山に根拠地を定めるにあたって,三大規律六項注意(のちに八項に改める)を制定し,〈人民軍隊〉たる性格を明確にした。現在の三大規律八項注意は47年10月中国人民解放軍と改称したときに公布されたもので,三大規律は,(1)いっさいの行動は指揮にしたがう,(2)大衆のものは針1本,糸1すじもとらない,(3)いっさいの捕獲品は公のものとする,八項注意は,(1)言葉づかいはおだやかに,(2)売り買いは公正に,(3)借りたものは返す,(4)こわしたものは弁償する,(5)人をなぐったり,ののしったりしない,(6)農作物をあらさない,(7)婦人をからかわない,(8)捕虜をいじめない,である。しかし紅軍初期には三大規律の(2)は,〈いも1本とらない〉であり,八項注意は〈(寝台代りに)借りた戸板は元どおり立てておく〉〈婦人のみているところで水を浴びない〉といった生活に即した具体的ことがらで大衆との関係を規定していた。
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