三尾川浦(読み)みおがわうら

日本歴史地名大系 「三尾川浦」の解説

三尾川浦
みおがわうら

[現在地名]由良町三尾川

有田郡境にあり、現日高郡西北端に位置する。三方を山に囲まれ、北は海に面する。慶長検地高目録では神谷かみや浦とともに衣奈えな村に含まれていた。延宝六年(一六七八)の「日高鑑」に三尾川浦とみえ、田畑一一町五反余、高一五二石余、家数五五、人数二一二で、家数の内訳は本役二八、半役一八、無役六、庄屋・年寄・ありき各一。五枚帆の荷物舟四、三枚帆の漁舟二、地引網一帖がある。志賀組に属し、幕末期の「続風土記」によると村高一五七石余、家数五二、人数二二八で、「海村なれと漁戸なし」とあり、近世初頭は浦として漁業を営んでいたがその後漁業は衰退したようである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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