三尾河村(読み)みおごむら

日本歴史地名大系 「三尾河村」の解説

三尾河村
みおごむら

[現在地名]荘川村三尾河

高山街道沿いに六厩むまや村の南西にあり、軽岡かるおか峠の麓、しよう川と三谷さんだに川の合流地点に開けた村。「飛州志」所収の西願さいがん寺の文亀二年(一五〇二)実如下付の本尊裏書に「白川郷三尾郷願主釈西善」とみえる。元禄飛騨国検地反歩帳に村名がみえ、高一〇石余、田六反余・畑三町四反余。「飛騨国中案内」によれば免は三割三分七厘、家数一五、うち百姓九・門屋二・家抱三・寺一。宝永六年(一七〇九)一色いつしき村の甚助銅山を再開した(飛騨編年史要)。同山は慶長―元和(一五九六―一六二四)頃にはすでに知られており(大野郡史)、天保一四年(一八四三)頃まで当村名主弥右衛門が細々と採鉱していた(金子末次家記録)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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