三明院(読み)さんみよういん

日本歴史地名大系 「三明院」の解説

三明院
さんみよういん

[現在地名]盛岡市神明町

内加賀野うちかがの小路の南端東側に位置する。感応山と号し、修験宗本尊普賢延命菩薩。寺社修験本末支配之記(内史略)によれば、川又かわまた(現岩手郡玉山村)の修験西福さいふく院の末流。初め感応山神通じんつう寺と称したが、享保一四年(一七二九)五月、京都聖護しようご院から三明院の院号を賜ったという。寺伝によれば、永禄年中(一五五八―七〇)初代法善坊(源氏譜代の旧臣平井友政)は本尊を捧持して鎌倉から東海道を上ったが、二代目法善坊(友政の三男友直)は修験道修行のため京都に上り、のち北国から出羽を経て、元亀元年(一五七〇)陸奥三戸に到着したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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