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札所 ふだしょ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

札所
ふだしょ

お札を納める寺のこと。西国三十三所や四国八十八ヵ所の札所と名づけられる霊場がある。中世から巡礼の際に,所願国郡 (住所) ,姓名年月日を記した板や銅板を納める風習があり,のちには参拝記念として寺名や朱印集印帖などに押してもらうようになった。

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大辞林 第三版の解説

ふだしょ【札所】

仏教の霊場で、参詣したしるしに札を受けたり、納めたりするところ。西国三十三所、四国八十八箇所など。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

札所
ふだしょ

納札する寺の意味で、西国(さいごく)三十三所や四国八十八か所などの寺院をいう。中世から霊場巡礼の際に、納経のあと願い事、住所、姓名、年月日を記した木札を天井や柱に打ちつける風習がおこった。札所に巡礼することを「札を打つ」ともいうのは、この風習から出ている。納札には、仏・菩薩(ぼさつ)の像や仏・菩薩を梵字(ぼんじ)で標示した種子(しゅじ)などを印刷した紙も用いられた。納める風習が転じて、のちには逆に、持参した集印帖(じょう)に参拝記念として寺名や朱印を捺(お)してもらうようにもなった。[藤井正雄]

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世界大百科事典内の札所の言及

【西国三十三所】より

…近畿地方に散在する,観音信仰で有名な33ヵ所の霊場を,順番を追って参詣する巡礼コースで,西国三十三所観音霊場巡(順)礼とよぶ。これらの霊場は,巡礼たちが参詣のしるしに納札(のうさつ)をすることから,札所(ふだしよ)とも称される。観音の霊場として有名な熊野那智の青岸渡寺を第1番とし,奈良,京都の古寺をはじめとする近畿地方一円を巡って,岐阜県谷汲の山中にある33番華厳寺に終わる,長途の巡礼路である。…

【四国八十八ヵ所】より

…一般にはこれを〈遍路〉〈お四国〉などと呼んで,観音霊場の巡礼と区別している。遍路が霊場に参詣すると,そのしるしに〈南無遍照金剛〉と弘法大師の宝号を記した札を納めることから,八十八ヵ所の寺々を札所(ふだしよ)ともいう。第1番の札所は阿波の霊山寺(現,徳島県鳴門市)で,ここから土佐(高知県),伊予(愛媛県),讃岐(香川県)とまわり,山深い大窪寺で終わる。…

【巡礼】より

…四国霊場にも小豆島その他の新四国霊場がつくられており,近在だけでなく,独自に全国から信者を集められるほどに盛んになったものも少なくない。 巡礼霊場の巡拝地を一般に札所という。これはそこに参拝したしるしに小さな札(納札)を納めるところからきている。…

【納札】より

…札の中央にその巡礼の名称,両側に出身地,名前,参拝年月日などを書くのがふつうである。納札を納めるところから巡礼の寺を〈札所(ふだしよ)〉と呼び,もとは木製の札を釘で打ちつけたため,札所に詣でることを〈札を打つ〉ともいうようになった。一方,巡礼者が通り過ぎる地域の人々にとっても,この札には大きな意味があった。…

※「札所」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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