三条塚古墳(読み)さんじようづかこふん

日本歴史地名大系 「三条塚古墳」の解説

三条塚古墳
さんじようづかこふん

[現在地名]富津市下飯野 三条塚

内裏塚だいりづか古墳群中の大型前方後円墳で、墳丘長一二二メートル、二重の盾形周溝を含めた全長は一九三メートル。古墳群中第二位の規模の前方後円墳で、前方部前端が隅切状の形態をなす。飯野藩陣屋内に位置し、江戸末期に墳丘の東側面を削って同藩校が建てられていた。埴輪はなく、盟主系列の大型前方後円墳のなかでは最終末の築造と考えられる。平成元年(一九八九)の確認調査で内部施設の一部が発掘され、後円部東側に開口する自然石乱石積みの横穴式石室の存在が明らかとなった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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