三笠町(読み)みかさちよう

日本歴史地名大系 「三笠町」の解説

三笠町
みかさちよう

昭和一七年(一九四二)九月から同三二年三月まで存続した空知郡の町。空知郡三笠山みかさやま村が町制を施行して成立。村制時の三大字を継承し、町役場は大字幌内村ほろないむら幌内太ほろないぶとに置かれた。同一七年の世帯数七千三一二・人口三万八千一三二、世帯数のうち鉱業が五千二七二を占める(新三笠市史)。幌内・新幌内・幾春別いくしゆんべつ奔別ぽんべつ弥生やよい唐松とうまつの六炭鉱の同一八年出炭量は一六四万トンに達したが、従業員九千四九一人のうち五千一一人は朝鮮人労働者で(北海道炭礦統計資料集成)、同二〇年にかけて中国人八八四人も連行され二七人が死亡した(「華人労務者就労顛末報告書」東京華僑総会蔵)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android