弥生(読み)ヤヨイ

デジタル大辞泉 「弥生」の意味・読み・例文・類語

やよい【弥生】[地名]

東京都文京区東部の地名。もと本郷区向ヶ岡弥生町。東大農・工学部があり、弥生町貝塚の遺跡がある。→弥生土器

やよい〔やよひ〕【弥生】

《「いやおい」の音変化》陰暦3月の異称 春》「夕空の光つめたき―かな/万太郎

いや‐おい〔‐おひ〕【弥生】

草木がますます生い茂ること。
「あづさ弓末野の草の―に春さへ深くなりぞしにける」〈新撰六帖・一〉
陰暦3月。やよい

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「弥生」の意味・わかりやすい解説

弥生
やよい

大分県南東部,佐伯市北東部の旧町域。九州山地北東部にある。 1956年明治村,上野村切畑村の3村が合体して昭和村となり,1957年弥生村と改称。 1966年町制。 2005年佐伯市,宇目町,蒲江町,上浦町,鶴見町,本匠村,直川村,米水津村と合体し,佐伯市となる。北東部に彦岳,中部尺間山,西部に椿山と,山地に囲まれたなかに番匠川の沖積地がある。米,シイタケを産する。上小倉に磨崖石塔,尺間神社などがある。

弥生
やよい

東京都文京区東部の地区。 1884年有坂しょう蔵がこの地の貝塚から土器発見,その後地名にちなんで「弥生土器」と呼ばれるようになったことで知られる。明治以後旧制第一高等学校がおかれ,その後は東京大学農学部となった。

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「弥生」の解説

やよい【弥生】

大分の日本酒。酒名は、初代当主の名「弥吉」の一字をとり命名。暖気樽(だきだる)や槽(ふね)など昔から伝わる器具を用いて酒を醸す。半世紀ぶりに復活した酒米・神力を100%使用。純米吟醸酒吟醸酒などがある。仕込み水は傾(かたむき)山系伏流水蔵元の「小椋酒造」は明治27年(1894)創業所在地は佐伯市宇目大字小野市。

やよい【弥生】

鹿児島の黒糖焼酎。黄麹を使用し、仕込み、貯蔵とも甕壺を用いて造る。原料は黒糖、米麹。アルコール度数25%、30%、40%。蔵元の「弥生焼酎醸造所」は大正11年(1922)創業。奄美大島最古の蔵。所在地は奄美市名瀬小浜町。

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日本の企業がわかる事典2014-2015 「弥生」の解説

弥生

正式社名「弥生株式会社」。英文社名「Yayoi Co., Ltd.」。情報・通信業。昭和53年(1978)創業。平成19年(2007)設立。本社は東京都千代田区神田紺屋町。ソフトウェア開発会社。業務用会計ソフト「弥生」シリーズなどを開発。中小・中堅企業、個人事業者向けに販売。

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改訂新版 世界大百科事典 「弥生」の意味・わかりやすい解説

弥生(旧町) (やよい)

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とっさの日本語便利帳 「弥生」の解説

弥生

三月。イヤオイ(弥生。草木が生い茂ること)が変化したもの。

出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報

デジタル大辞泉プラス 「弥生」の解説

弥生

鹿児島県、合資会社弥生焼酎醸造所が製造する黒糖焼酎。

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