三翼鏃(読み)さんよくぞく

日本大百科全書(ニッポニカ) 「三翼鏃」の意味・わかりやすい解説

三翼鏃
さんよくぞく

スキタイ文化に特徴的な銅・鉄・骨製の鏃(やじり)。三角形の断面をもつ先端部から三方に翼状の突起がついているところからこの名がある。鏃身そのままが三角形のものは三角鏃という。スキタイ型古墳(クルガン)や住居址(し)で多く発見されるため、スキタイの移動方向や活動範域およびスキタイ文化の分布圏を証示する根拠とされる。ポーランドのラウジッツ文化圏(前1300~前500)でも出土するのは興味深い。

[清水睦夫]

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