日本大百科全書(ニッポニカ) 「クルガン」の意味・わかりやすい解説
クルガン
くるがん
Курган/Kurgan
ロシア連邦中部、クルガン州の州都。オビ川の支流トボル川の高い左岸に位置する。人口36万7200(1999)。鉄道の分岐点。機械製造(農機、トラクター、バス、化学機器、道路用機、木材加工機、工作機)、化学(薬品)、食料品(肉、穀粉、乳業)、軽工業(皮革、メリヤス、縫製、履き物)などの工業が盛んである。単科諸大学、劇場、博物館があって、文化の中心地でもある。村の発生年代には諸説あったが、近年では1662年ごろに建設されたツァリョボ・ガラディシチェ要塞(ようさい)村が起源とみられている。のちにトボル川沿いに少し下流の現在位置へ移動し、1782年にクルガン市になった。
[三上正利]