三菱油化(読み)みつびしゆか

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「三菱油化」の意味・わかりやすい解説

三菱油化
みつびしゆか

石油化学工業会社。 1956年三菱グループとシェルグループとの提携により設立,67年東海瓦斯化成と合併。 59年四日市コンビナートの操業を開始。 71年には鹿島コンビナートに鹿島事業所を建設石油化学製品の生産力を増強した。 87年子会社三菱ファインおよび油化メラミンを合併。エチレン生産では世界の三大メーカーに数えられ,低密度ポリエチレンポリプロピレンスチレンモノマーアルキルベンゼンエポキシ樹脂の生産でも日本最大のシェアを占めた。 94年 10月1日三菱化成と合併,三菱化学となった。

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世界大百科事典(旧版)内の三菱油化の言及

【石油化学工業】より

… 一貫メーカーは,ナフサ分解装置によってオレフィンを生産するだけではなく,プラスチック,合成繊維原料などの誘導品も生産している。三菱油化,三井石油化学工業の専業メーカー,三菱化成工業,住友化学工業,昭和電工などの総合化学メーカー,日本石油化学,東燃石油化学,出光石油化学などの石油系メーカーがあり,日本の石油化学工業の中核を担っている。オレフィン・メーカーは,生産したオレフィンを誘導品メーカーに販売している企業であり,大阪石油化学,丸善石油化学,浮島石油化学がこれにあたるが,浮島石油化学のように実質的に一貫メーカーの別会社となっているものもある。…

【三菱化学[株]】より

…日本最大の総合化学会社。1994年10月,同じ三菱グループの三菱化成と三菱油化(石油化学最大手,94年資本金541億円,94年3月期売上高3267億円)が合併,発足。資本金1407億円(1997年5月),売上高1兆0808億円(1997年3月期)。…

※「三菱油化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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