…能の中で,文書に曲節をつけ,拍子にのせて読み上げる部分。《安宅》の〈勧進帳〉,《正尊(しようぞん)》の〈起請文(きしようもん)〉,《木曾》の〈願書〉があり,これを三読物(さんよみもの)というが,《木曾》は,読物を独立させて謡うだけで,能は演じない流派や,まったく奏演しない流派がある。読物は,漢文読み下し体の散文の詞章なので,七五調を基本とする一般の部分と同じ拍子の取り方ができないために,むずかしい謡として伝授物(習(ならい))とされる。…
※「三読物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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