能の曲目。四番目物。五流現行曲。ただし金春(こんぱる)流は昭和の復曲。観世長俊(かんぜながとし)作。源義経(よしつね)(ツレ)暗殺の命令を受けて上京した土佐坊正尊(シテ)は、弁慶(ワキ)に引っ立てられてくるが、そうではないという偽の起請文(きしょうもん)を書き上げて急場を逃れる。酒宴では静(しずか)(子方)が舞う。召使い(アイ)の偵察で夜襲を知った義経たちは、武装をして待ち受ける。押し寄せた正尊の軍勢と、激しい戦闘が繰り広げられ、正尊はついに弁慶に生け捕られる。凄絶(せいぜつ)な戦闘場面とともに、前段の起請文の読み上げが山場で、むずかしいリズムの重い習物(ならいもの)とされる。流儀によってはシテを弁慶、ワキを正尊とする。出典は『平家物語』の「土佐坊斬(き)られの事」など。幸若に同材の「堀川夜討」がある。
[増田正造]
ノーベルがスウェーデンアカデミーに寄付した遺産を基金とする世界的な賞。1901年以降行われ、毎年、物理学・化学・生理学および医学・文学・平和・経済学の6部門において、顕著な功績のあった人に授与される。...