三越村
みこしむら
伏拝村の西にあり、北方の十津川郷上湯川村(現奈良県吉野郡)境の山より東南に流れる三越川沿いを本村とし、東南、音無川沿いに小名小森、三越峠から本宮への熊野街道中辺路筋に小名発心門、三越峠の麓に小名道川がある。「為房卿記」永保元年(一〇八一)一〇月四日条に「着三階之人宿」とあり、本宮へ参詣する際、近湯(現西牟婁郡中辺路町近露か)・三階・無音川(音無川)で斎戒沐浴しており、「三階」は当地のこととも考えられる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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