日本歴史地名大系 「三越峠」の解説 三越峠みこしとうげ 和歌山県:東牟婁郡本宮町三越村三越峠三越の西南、要害森(ようがいもり)山(七七九メートル)の北西に張出した尾根の鞍部にあたり、標高五六〇メートル。口熊野と奥熊野の境で、東西両牟婁郡の郡境。熊野街道中辺路が通り、道湯川(どうゆかわ)(現西牟婁郡中辺路町)と道川(みちのがわ)を結ぶ。「中右記」天仁二年(一一〇九)一〇月二五日条に「三輿之多介」とみえ、源俊頼の「散木奇歌集」に「中宮亮仲実熊野へまゐりけるにつかはしける」として<資料は省略されています>と詠まれる。岩神(いわがみ)は道湯川にある峠で岩神王子がある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報