三郎丸名・牟木三郎丸名(読み)さぶろうまるみよう・むぎさぶろうまるみよう

日本歴史地名大系 「三郎丸名・牟木三郎丸名」の解説

三郎丸名・牟木三郎丸名
さぶろうまるみよう・むぎさぶろうまるみよう

薩摩国建久図田帳には高城たき郡の公領一四二町のうちに三郎丸一〇町があげられ、名主は在庁種明とある。種明は大蔵姓で薩摩国衙の在庁官人大目であった。なお「宮之城記」所収の建久四年(一一九三)の薩摩国諸郡注文に、高城郡分六名のうちに三郎丸名があげられる。嘉禎四年(一二三八)一二月日の大蔵種良陳状(旧記雑録)に出てくる種良領のある牟木三郎丸名、寛元元年(一二四三)八月一〇日の五大院主迎阿譲状(新田神社文書)で迎阿から嫡男惟宗友成へ譲られている本免田のうち牟木三郎丸一町は三郎丸名とかかわりがあると推定される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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