日本歴史地名大系 「三郷村」の解説 三郷村みさとむら 長野県:南安曇郡三郷村面積:三九・四一平方キロ松本市の西方、黒沢(くろざわ)山・鍋冠(なべかむり)山の東麓に展開する。黒沢川扇状地上に立地する小倉(おぐら)、同扇状地と梓(あずさ)川扇状地との複合する地点に位置する温(ゆたか)、梓川扇状地の扇央にある明盛(めいせい)からなる。黒沢川は扇状地の中央で伏流して尻なし川になっており、温・明盛は地下水が低く、梓川から離れた位置にあるので、用水堰の開発なしには生活が不可能である。明治七年(一八七四)の段階で七日市場(なのかいちば)・一日市場(ひといちば)・二木(ふたつぎ)・中萱(なかがや)の旧村が合併して明盛村、野沢(のざわ)・上長尾(かみながお)・下長尾(しもながお)・楡(にれ)・及木(およびき)・住吉(すみよし)の旧村が合併して温村、小倉・田多井(たたい)・田尻(たじり)・小田多井(こだたい)の旧村が合併して科布(しなの)村をつくる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報