二木(読み)ニボク

デジタル大辞泉 「二木」の意味・読み・例文・類語

に‐ぼく【二木/似×卜】

江戸前期、京都酌婦娼婦とを兼ねた茶屋女
胡桃くるみ屋の―がやりくりを見習ひ」〈浮・一代女・五〉

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精選版 日本国語大辞典 「二木」の意味・読み・例文・類語

ふた‐き【二木】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 二本の木。
    1. [初出の実例]「おくれて咲く桜ふた木ぞいと面白き」(出典:源氏物語(1001‐14頃)花宴)
  3. 幹が二股に分かれて生えている木。
    1. [初出の実例]「やまの井のふた木の桜咲きにけりといひしかば 見きとかたらむこぬ人のため」(出典:赤染衛門集(11C中))

に‐ぼく【二木・似卜】

  1. 〘 名詞 〙 江戸前期、京都で酌婦と娼婦とを兼ねた茶屋女。二瀬(ふたせ)
    1. [初出の実例]「与風(ふと)腰つきにえもいはれぬ所ありて、似卜(ニボク)がやりくり合点か」(出典浮世草子好色一代男(1682)一)

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