精選版 日本国語大辞典 「上の件」の意味・読み・例文・類語 かみ【上】 の 件(くだり) 「上件」を訓読した語。「上件の云々」の形で、前に述べた事柄をさす。[初出の実例]「上件(かみのくだり)の五柱の神は、別天つ神ぞ」(出典:古事記(712)上)上の件の補助注記「上件」の文字で、「記紀」や「今昔物語」に見えるが読みは判然としない。後に「かみくだん」の例が見えるので、「かみくだり」の形が存在したことも考えられる。→かみくだん かん【上】 の 件(くだり) =かみ(上)の件(くだり)[初出の実例]「かくてありけることを、かむのくだり奏しければ」(出典:大和物語(947‐957頃)一〇一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例