上中野目村(読み)かみなかのめむら

日本歴史地名大系 「上中野目村」の解説

上中野目村
かみなかのめむら

[現在地名]藤島町上中野目

谷地興屋やちこうや村の南東に位置。たんに中野目村とも称した。富樫四郎右衛門は旧家で、鎌倉幕府の執権北条高時の家臣であったが、幕府滅亡後庄内に逃れて帰農し、字ふじの地を開いて藤の木村と称した。しかし、十文字じゆうもんじ川などささ川支流の氾濫に度々あい、永享年間(一四二九―四一)現在地に移り上中野目村と改称したといわれる(藤島町史)。元和八年(一六二二)庄内藩領となったが、寛永九年(一六三二)加藤忠広領となる。承応二年(一六五三)忠広の死後幕府領となり、同年から元禄二年(一六八九)、寛保二年(一七四二)から寛延二年(一七四九)、明和六年―天保一三年(一七六九―一八四二)、弘化元年―元治元年(一八四四―六四)庄内藩預地となったほかは幕府直轄地、元治元年庄内藩領に復した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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