上入山瀬村・下入山瀬村(読み)かみいりやませむら・しもいりやませむら

日本歴史地名大系 「上入山瀬村・下入山瀬村」の解説

上入山瀬村・下入山瀬村
かみいりやませむら・しもいりやませむら

[現在地名]平塚市岡崎おかざき・ふじみ一―二丁目

伊勢原台地南縁部に位置し、東は西海地さいかち村、西は大畑おおはたけ村、南は矢崎やさき村、北は馬渡まわたり(現伊勢原市)に接する。二村は互いに錯綜する。慶長八年(一六〇三)の下入山瀬村の検地帳写(田崎文書)が残ることから、これ以前の分村とも考えられる。正保国絵図には「入山瀬」、元禄郷帳には「上入山瀬村」「下入山瀬村」とある。

寛永一〇年(一六三三)旗本黒田・須田領の二給。用水は東流する五ヵ村ごヵそん堀を利用。両村で平塚宿大助郷を勤め、享保三年(一七一八)の助郷高一一九石(「平塚宿助郷帳」県史九)。天保一四年(一八四三)六月の岡崎八ヵ村農間渡世者名前書上帳(平塚市史二)によれば枡酒・酢・醤油小売、質物渡世、鮓屋渡世、農馬口入がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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