上南条町(読み)かみなんじようまち

日本歴史地名大系 「上南条町」の解説

上南条町
かみなんじようまち

[現在地名]丸亀市南条町なんじようまち

城下西端に位置する。南北の通りに沿う町で、西側は北の下南条町に続く寺町を形成した。「西讃府志」に「農人町ヨリ北ニ折テ下南条町ニ続ク、町長サ東側一町三十三間四尺、西側一町十五間余」とある。東は外堀を挟んで一番丁・二番丁、西および南は外堀と西汐入にししおいり川を結ぶ水路を挟んで那珂なか地方じかた村と農人のうにん町。水路は同書に「横渠ト号ク、幅六間外隍ノ水ヲ受西ニ流レテ地方村ノ田畝ニ漑レリ」とみえる。万治年間(一六五八―六一)の城下図には通りの東側に古町と記され、生駒氏時代に成立したと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android