上国鉱山(読み)じようこくこうざん

日本歴史地名大系 「上国鉱山」の解説

上国鉱山
じようこくこうざん

石崎いしざき集落から石崎川沿いに約五キロ上流の字早川はやかわにある菱マンガンをおもに産する鉱山。昭和一四年(一九三九)に八田満治郎が創業し、同一八年に中外鉱業株式会社が買収。中外鉱業上国鉱業所として操業。地元では中外鉱山と称された。第二次世界大戦後、同二二年に事業が再開された。露頭は標高四二〇メートルの地点にあり、標高五〇メートル地点の一番下の坑道との間に数ヵ所から立入坑道がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「上国鉱山」の解説

上国鉱山

北海道檜山郡上ノ国町にあった鉱山。金、銀、鉛、亜鉛、マンガンなどを産出。1986年閉山。上ノ国鉱山とも。

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世界大百科事典(旧版)内の上国鉱山の言及

【上ノ国[町]】より

…漁業は零細で,イカ,マス,スケトウダラがおもな漁獲物である。石崎川の上流にある上国(じようこく)鉱山は日本でも数少ないマンガン鉱山として知られる。15世紀に和人が蝦夷地進出の拠点として道南に築いた12の砦を十二館と総称したが,そのうち最北に位置した花沢館,松前氏400年の最初の居城となった勝山館(跡地はいずれも国の史跡),同じく中世の夷王山墳墓群(仏教式の火葬墳墓群),北海道最古で15世紀建立と伝えられる上国寺など,史跡,文化財が多い。…

※「上国鉱山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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