上ノ国町(読み)かみノくに

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「上ノ国町」の意味・わかりやすい解説

上ノ国〔町〕
かみノくに

北海道南西部,渡島半島の日本海に面する町。 1967年町制。地名は中世蝦夷管領を世襲した安東氏一族の上国家に由来。山地大部分を占め,農業と水産業が主産業。農業は米作が中心で,道内でも最古に属する水稲耕作の歴史をもつ。汐吹,石崎,小砂子 (ちいさご) の3漁港を基地とした沿岸漁業が行われ,イカ,ホッケスケトウダラ,サケの水揚げがある。町営の八幡牧場があり,肉牛飼育も行われている。北海道に和人が定住した最初の地で,勝山館 (かつやまだて) 跡,花沢館 (はなざわだて) 跡はいずれも史跡に指定。主要観光地は夷王 (いおう) 山。 JR江差線,国道 228号線が通る。面積 547.71km2。人口 4306(2020)。

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