日本歴史地名大系 「上ノ国町」の解説 上ノ国町かみのくにちよう 北海道:檜山支庁上ノ国町面積:五四七・五七平方キロ昭和四二年(一九六七)上ノ国村が町制を施行して成立。檜山支庁管内檜山郡の南部に位置し、南は渡島支庁松前郡松前町・福島(ふくしま)町、東は同支庁上磯(かみいそ)郡知内(しりうち)町・木古内(きこない)町、北は檜山郡厚沢部(あつさぶ)町・江差町、西は日本海に面する。南部は東境に連なる大千軒(だいせんげん)岳(一〇七一・六メートル)や七(なな)ッ岳(九五六・八メートル)などの高山が西にかけて傾斜し、灯明岳(とうみようだけ)川・濁(にごり)川・左股(ひだりまた)川などの支流を合せながら石崎(いしざき)川が西流し日本海に注いでいる。北部は天(あま)ノ川が西流し、河口では沖積平野が広がって市街地が形成されている。町域の海岸線を南北に国道二二八号が走り、上ノ国市街地付近から天ノ川に沿って道道江差―木古内線が東西に走る。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「上ノ国町」の意味・わかりやすい解説 上ノ国〔町〕かみノくに 北海道南西部,渡島半島の日本海に面する町。 1967年町制。地名は中世蝦夷管領を世襲した安東氏一族の上国家に由来。山地が大部分を占め,農業と水産業が主産業。農業は米作が中心で,道内でも最古に属する水稲耕作の歴史をもつ。汐吹,石崎,小砂子 (ちいさご) の3漁港を基地とした沿岸漁業が行われ,イカ,ホッケ,スケトウダラ,サケの水揚げがある。町営の八幡牧場があり,肉牛飼育も行われている。北海道に和人が定住した最初の地で,勝山館 (かつやまだて) 跡,花沢館 (はなざわだて) 跡はいずれも史跡に指定。主要観光地は夷王 (いおう) 山。 JR江差線,国道 228号線が通る。面積 547.71km2。人口 4306(2020)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by