上城村(読み)かみしろむら

日本歴史地名大系 「上城村」の解説

上城村
かみしろむら

[現在地名]知名町上城・新城しんじよう

沖永良部おきのえらぶ島の南西部北側に位置し、おお山北麓の隆起珊瑚礁の段丘上に形成される。南西は下城しもじろ村に接する。下城村を含めて「にしみ」とも称し、西目と記す。北方を見張る番所のあったことに由来すると考えられ、世之主の居城内城うちじろ(現和泊町)の外城にちなんで上城と称したといわれる。「おもろさうし」第一三に「里中のころがま 一の櫂 真強く 歓へ子が 守りよわるゑそこ 又としらもいころがま 又田皆嶽 見居り 又西銘嶽 見居り 又せりよさのはつき 走へ来居り あけより」と謡われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android