上城村
かみしろむら
[現在地名]知名町上城・新城
沖永良部島の南西部北側に位置し、大山北麓の隆起珊瑚礁の段丘上に形成される。南西は下城村に接する。下城村を含めて「にしみ」とも称し、西目と記す。北方を見張る番所のあったことに由来すると考えられ、世之主の居城内城(現和泊町)の外城にちなんで上城と称したといわれる。「おもろさうし」第一三に「里中のころがま 一の櫂 真強く 歓へ子が 守りよわるゑそこ 又としらもいころがま 又田皆嶽 見居り 又西銘嶽 見居り 又せりよさのはつき 走へ来居り あけより」と謡われる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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