日本歴史地名大系 「上室村」の解説 上室村うえのむろむら 茨城県:新治郡桜村上室村[現在地名]桜村上(うえ)ノ室(むろ)台地上に位置し、倉掛(くらかけ)・吉瀬(きせ)の二村に挟まれている。江戸初期は麻生藩領で、「寛文朱印留」に村名が載る。元禄一二年(一六六九)に土浦藩領となり(土浦市史)、元禄郷帳の村高は七九四石余で、「県方集覧」(酒井泉氏蔵)に「家数八拾七軒、人数四百八拾九人、外社家僧夫拾七人、馬弐拾六疋、右享保中改」とある。「新編常陸国誌」によれば本郷(ほんごう)坪・前(まえ)坪・中(なか)坪・館(たて)坪・十口坪・大木曾(おおきそ)坪・辻(つじ)坪に分れていた。上ノ室集落北側台地沿いの池(いけ)ノ下(した)の水田地帯には上ノ室条里の遺構があった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報