上川名村
かみかわなむら
四日市場村の北にあり、東は名取郡北長谷村(現岩沼市)など、北は富沢村。天文七年(一五三八)の段銭古帳には、「むら田殿へ参候田代」のうちに「仁〆五百文 かミかハな」とみえ、村田城(現村田町)城主村田紀伊守(近重)の所領があった。同一三年一月二四日には上川名などの五ヵ所が舟岡の四保宗義に与えられた(伊達正統世次考)。大館山に上川名城跡がある。「仙台領古城書上」では三八間に一五間の山城で、城主に上川名監物・同勘十郎などが記される。戦国期のものと思われる柴田の長帳(留守文書)には「三十五貫七百分 上川名蔵助」とみえ、蔵助(内蔵助)は柴田七騎の一人と伝える。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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