上括り(読み)ショウククリ

デジタル大辞泉 「上括り」の意味・読み・例文・類語

しょう‐くくり〔シヤウ‐〕【上括り】

指貫さしぬきまたは狩袴かりばかまなどの裾をひざの下でくくること。非常の際に行う。⇔下括げぐく

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精選版 日本国語大辞典 「上括り」の意味・読み・例文・類語

しょう‐くくりシャウ‥【上括】

  1. 〘 名詞 〙 指貫(さしぬき)または狩袴などの裾の括り方の一種。膝の下に括る。非常の際の所用。うわくくり。⇔下括(げぐくり)
    1. [初出の実例]「上括雖邂逅之例、非吉事」(出典吾妻鏡‐文応二年(1261)正月一〇日)

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世界大百科事典(旧版)内の上括りの言及

【指貫】より

…裾くくりの緒はふつう足首でしばり下括(げぐくり)と呼び,華やかに装うときは,くくった緒の結び余りを外に出して揚巻結びをして飾りとした。非常のときは膝の下でしばり,上括(しようくくり)と呼んだ。地質は位階・老若によって相違し,公卿の成年は紫や二藍(ふたあい)などの綾,固(かた)織物,年長は薄色や浅葱(あさぎ)の綾,固織物,若年は紫浮織物,殿上人は紫平絹,地下(じげ)の有位の者は浅葱平絹であった。…

※「上括り」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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