上末古窯跡群(読み)うわずえこようせきぐん

日本歴史地名大系 「上末古窯跡群」の解説

上末古窯跡群
うわずえこようせきぐん

[現在地名]立山町上末

上段うわだん段丘裾部の谷間、標高二〇〇メートルに位置する須恵器窯跡群。かつては上段窯とも立山古窯跡群とも呼称されていた。窯跡は上末集落南方の二つの谷にまたがって分布し,法光寺谷ほうこうじだに支群・釜谷かまたに支群とよばれ、九世紀初頭から一一世紀前半にかけて営まれた合計一〇基以上からなる。このうち発掘されたのは釜谷支群の一―六号窯跡である。最も古い九世紀初頭の一号窯は全長八・二メートル、幅一・五メートル、床面平均傾斜角三五度一〇分であるが、九世紀末の三号窯は全長六・四メートル、幅一・七メートル、平均傾斜角三六度二〇分で、長さが短くて幅が広く、傾斜も急角度になる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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