上杉憲春(読み)うえすぎのりはる

精選版 日本国語大辞典 「上杉憲春」の意味・読み・例文・類語

うえすぎ‐のりはる【上杉憲春】

南北朝時代武将関東管領。憲顕の子。足利氏満に仕え、氏満が幕府に背こうとするのを、諫死(かんし)して止めた。康暦元=天授五年(一三七九)没。

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朝日日本歴史人物事典 「上杉憲春」の解説

上杉憲春

没年:康暦1/天授5.3.8(1379.3.26)
生年:生年不詳
南北朝時代の武将。関東管領。憲顕の子。左近将監,刑部大輔。兄弟の能憲,憲方と共に父憲顕を支えて活動し,永和3/天授3(1377)年に能憲の跡を継ぎ関東管領となる。康暦1/天授5年,鎌倉公方足利氏満が室町幕府将軍足利義満と戦う計画を立てていることを知り,これを諫止するため自殺した。この事件については,氏満の反意を知った義満が憲春にその阻止を命じ,憲春は氏満を翻意させることができなかった責任をとって自殺したとの説もある。

(山田邦明)

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「上杉憲春」の解説

上杉憲春 うえすぎ-のりはる

?-1379 南北朝時代の武将。
上杉憲顕の子。永和3=天授3年鎌倉公方足利氏満のもとで関東管領,翌年兄能憲の跡をつぎ武蔵(むさし)守護となる。足利義満にかわって将軍になろうとしている氏満をいさめたがききいれられず,諫書(かんしょ)をのこして永和5=天授5年3月8日自殺した。

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