日本歴史地名大系 「上比奈知村」の解説 上比奈知村かみひなちむら 三重県:名張市上比奈知村[現在地名]名張市上比奈知下比奈知村の東南、名張川(比奈知川)に沿った上流に位置する。上下の比奈知一帯を総称して比奈知といい、承平四年(九三四)一二月一九日の伊賀国夏見郷刀禰解案(光明寺古文書)に伊勢大神宮所領地山河四至内の地名として比奈知がある。上下に分れた時期は不明。養和元年(一一八一)八月日の伊賀国黒田庄出作田数四至注文(村井敬義氏本東大寺文書)に矢川(やがわ)・中村(なかむら)・夏見(なつみ)・佐久田(さくた)(狭田)・簗瀬(やなせ)五ヵ村の東限を「寺領杣山并鳥居小野」と記し、鳥居小野について「三国地志」は「今云大広野 上比奈知村 〔寺領古絵図〕、比奈知鳥居小野寺領東堺」とある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by