上汁を吸う(読み)うわしるをすう

精選版 日本国語大辞典 「上汁を吸う」の意味・読み・例文・類語

うわしる【上汁】 を 吸(す)

  1. 汁や酒などの上の方の澄んだ部分を飲む。
    1. [初出の実例]「うわ汁(シル)(スフ)て、実をくわず」(出典談義本・教訓乗合船(1771)二)
  2. 人と人との間を取り次いで、人に渡すべき代金などの一部分をかすめとる。自分は労せずに、他人の利をかすめとる。上前(うわまえ)をはねる。
    1. [初出の実例]「久々で金気にあふたまづめでたふ一歩のうはしるすいませう」(出典:浄瑠璃・心中二枚絵草紙(1706頃)中)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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