上求菩提・下化衆生(読み)じょうぐぼだいげけしゅじょう

共同通信ニュース用語解説 「上求菩提・下化衆生」の解説

上求菩提・下化衆生

自ら悟りを求め努力するとともに、人々を仏道に導き、救済すること。

更新日:

出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「上求菩提・下化衆生」の意味・わかりやすい解説

上求菩提・下化衆生
じょうぐぼだいげけしゅじょう

仏教用語。菩薩(ぼさつ)が上に向かっては菩提真理智慧(ちえ)とが一体となっている悟り)を求め(自利(じり))、下に向かっては衆生(しゅじょう)(生きとし生けるもの)を教化(きょうけ)する(利他)ことをいう。すなわち自利(智慧門)・利他(慈悲門)の菩薩行を要約したことばであるが、菩薩のサンスクリット語ボーディサットバbodhi-sattva(菩提・衆生)を分解して語源解釈を行ったものであるともいう。

[伊藤瑞叡]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例