自利(読み)ジリ

デジタル大辞泉 「自利」の意味・読み・例文・類語

じ‐り【自利】

自分利益
仏語自力修行によってその功徳・利益を自分一人で受け取ること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「自利」の意味・読み・例文・類語

じ‐り【自利】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 自分の利益。
    1. [初出の実例]「人に雇はるる者は自利(ジリ)の為めの要用なりと思ふて正直に働き、主人も亦その正直の代価として報酬を厚くす可し」(出典福翁百話(1897)〈福沢諭吉〉四九)
    2. [その他の文献]〔荘子‐外物〕
  3. 仏語。仏道修行を行なったその功徳・利益を自分一人で受け取ること。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
    1. [初出の実例]「されば、智恵こそいみじけれども、自利(ジリ)の心なるは、小乗分斉にて利益なし」(出典:米沢本沙石集(1283)五本)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「自利」の読み・字形・画数・意味

【自利】じり

自ら利する。

字通「自」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android