日本歴史地名大系 「上河井野村」の解説 上河井野村かみがわいのむら 熊本県:上益城郡矢部町上河井野村[現在地名]矢部町上川井野(かみがわいの)大矢(おおや)川右岸にあり、河内(かわうち)村の北東に位置する。日向往還は集落を通らず石仏(いしぼとけ)の山中を経て阿蘇郡貫原(ぬきはる)村(現清和村)へ向かう。途中の貫原坂に十二里木があった。大矢川に竜宮(りゆうぐう)滝がある。文明二年(一四七〇)二月一〇日の丹田水惟世奉書(男成文書)に「上かわいのゝ村」とみえ、近世当村の小村となった「いわたての村」とともに軍陣夫を出す男成(おとこなり)郷六ヵ村のうちの村であった。岩立(いわたて)は応仁(一四六七―六九)頃とされる男成宮社頭注文(同文書)にも佃米一斗二升を供する村として記される。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by