上泉郷蔵(読み)かみいずみごうぐら

日本歴史地名大系 「上泉郷蔵」の解説

上泉郷蔵
かみいずみごうぐら

[現在地名]前橋市上泉町

赤城山南麓、桃木もものき川と藤沢ふじさわ川に挟まれた高台にある。幕府は寛政元年(一七八九)貯穀令を発し、翌二年には諸大名にも郷蔵の建造備荒貯穀を命じた。前橋藩(川越藩)も直ちに領内に貯穀を命じたが(同六年「社倉改」)、郷蔵は貯穀開始と同時には建造されず、棟札から六年後の寛政八年の創建であることがわかる。郷蔵は瓦葺・荒壁の土蔵造、間口八間・奥行三間、窓は前面のみ、出入口を中心に各一個ずつ。外見上は前方のみ軒の出が深く、その軒を四本の柱で支えている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android