上町魚棚
かみまちうおのたな
[現在地名]高知市上町一丁目
高知城下町で水産物の小売りが許された場所で、上町では東部中央の本町通からその南の水通町通を突抜け通町通に至る南北筋の路地にあった。「高知風土記」によると本町分として南北三六間、幅二間一尺、水通町分は南北一八間、幅二間一尺、通町分は南北三六間、幅二間。魚棚がこの位置に定まったのは延享三年(一七四六)の城下の大火後のことで城下町の防火線とするために、上町の東端郭中境より西へ一〇間ほど入った地へ横町をつけたのがこの魚棚という。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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