上老松村(読み)じよろうまつむら

日本歴史地名大系 「上老松村」の解説

上老松村
じよろうまつむら

[現在地名]長浜町上老松

ひじ川河口から一・五キロ上流にさかのぼった右岸の小山村。「大洲旧記」によると、この村はもとは大越おおごしくろ両村とともに一村を形成していたが、元和三年(一六一七)の加藤氏大洲入封後三ヵ村に分村した。

慶安元年伊予国知行高郷村数帳(一六四八)喜多郡の項に「上老松村 日損所、茅山有、川有」とある。大洲藩領。寛文七年(一六六七)の「西海巡見志」には、家数一一軒、加子数九人、うち役加子四人とあり、元文五年(一七四〇)の「大洲秘録」には、土産は「米・大豆・麦」、土地は「よろしけれ共、風損の地也、民家貧窮者多し」と記されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 大越 ひじ

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android