日本歴史地名大系 「上自在村」の解説
上自在村
かみじざいむら
[現在地名]緒方町上自在
下自在村の南西、緒方川北西岸にある。緒方庄上自在名の遺称地。正保郷帳に村名はみえないが、元禄見稲簿の岡領御絵図ニ出分には下自在村の内として上自在村が記される。元禄・天保両郷帳でも下自在村に含まれるとみられる。天保（一八三〇―四四）頃の御案内記（大久保家文書）では高五六〇石余、田三六町九反余・畑一五町三反余・屋敷一町二反余・開田一反余・開畑四町四反余、免九ツ二分の上の村で、物成は米一七九石余・大豆七六石余、家数七九・人数三一二、牛七八・馬二三。旧高旧領取調帳では高五六七石余。安永七年（一七七八）には上自在組に属し、同組大庄屋喜太郎の役宅があった（大庄屋・小庄屋・横目一覧「農民一揆」所収）。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報