上葺(読み)うわぶき

精選版 日本国語大辞典 「上葺」の意味・読み・例文・類語

うわ‐ぶきうは‥【上葺】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 屋根の上に花弁や雪などが覆い葺くように積もること。
    1. [初出の実例]「見せばやなささの庵に春風のたくみにおろす花のうはふき」(出典:大弐集(1113‐21))
  3. かやの類で屋根を葺くこと。
    1. [初出の実例]「奥院二宮上葺入目之事」(出典:高野山文書‐天文一九年(1550)奥院興隆作事入目日記)
  4. 牛車(ぎっしゃ)の車箱の屋根。
    1. [初出の実例]「儲皇御車 華美唐車也、四面垂白生糸、施左右横縁、上葺同糸」(出典兵範記‐仁安元年(1166)一〇月一〇日)
  5. インド倉庫物置小屋のごとき建物の屋根の葺き方で、蔵の上部しかも蔵から独立した形で葺く方法(日葡辞書(1603‐04))。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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