上谷上村(読み)かみたにがみむら

日本歴史地名大系 「上谷上村」の解説

上谷上村
かみたにがみむら

[現在地名]北区山田町上谷上やまだちようかみたにがみ花山台はなやまだい花山東町はなやまひがしまち幸陽町こうようちよう一―三丁目・花山中尾台はなやまなかおだい一―三丁目・西大池にしおおいけ一―二丁目・大池見山台おおいけみやまだい

下谷上村の東に位置し、村域中央部を流れる志染しじみ川沿いに有馬ありま播磨を結ぶ道が通る。古くは下谷上村とともに谷上・谷上村ともいい、八部やたべ山田やまだ庄に含まれたが(→下谷上村、一六世紀半ば頃までには上・下に分村している。天文年間(一五三二―五五)当村に居住する板屋与兵衛が上・下両村内の土地を買得集積し、永禄一一年(一五六八)二月一九日には別所安治が被官である板屋氏の買地を安堵している(「別所安治判物」阪田文書)。板屋氏はのちに坂田(阪田)と称し、阪田文書には天文一五年三月七日付新衛門田地売券をはじめ、板屋氏に売却された上谷上村内の田地売券が数通あり、それらには字名として田中・大柿之内・畠田・か冶屋後などが記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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