上高砂村(読み)かみたかすなむら

日本歴史地名大系 「上高砂村」の解説

上高砂村
かみたかすなむら

[現在地名]八田村上高砂

野牛島やごしま村の東にある。北は御勅使みだい川、南は前御勅使まえみだい川、東は釜無川と三方川に囲まれた氾濫原の洲の上に成立した村。中世釜無川が東流していた時期には現在の釜無川原の中瀬辺りまで集落があったが、戦国期以降の築堤によって同川が南流するようになると右岸耕地や集落は大被害を受けることとなった。産土神神明社の正徳三年(一七一三)の再建棟札奥書(同社蔵)によれば、同社は五町余ほど東の河原辺にあったが同二年七月五日の洪水で残らず流失し、翌三年西方の現在地に再建されたという。移転はおそらく民家が漸次西に移転したのち、最後に残った神社が流され、西方に再建されたのであろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android