上麻村(読み)かみあさむら

日本歴史地名大系 「上麻村」の解説

上麻村
かみあさむら

[現在地名]高瀬町上麻

佐股さまた村の東、高瀬川上流の琴平ことひら山・大麻おおさ山南麓に位置する。大部分が山間部で、平地は高瀬川流域にわずかに広がる。下麻村とともに麻村と称したが、延享三年(一七四六)上下に分村した(西讃府志)。古く麻を栽培したため地名がついたと伝える。応永元年(一三九四)九月四日の斯波義将奉書(八坂神社文書)に「麻」がみえる。寛永国絵図では下麻村とともに麻村として二宮にのみや郷に所属。寛永一七年(一六四〇)の生駒領高覚帳でも麻村とみえ高一千三〇九石余、うち一五一石は新田悪所。同一八年の麻村の小物成は綿四一三匁余、炭八四石、米(山手秋成)二石四斗(山崎領小物成帳)。元禄七年(一六九四)麻村のうち三六二石余が多度津藩領となり、同一四年神田こうだ(現山本町)のうちとはら(現三野町)のうちに替地された(同一四年「御分知帳面之写」鎌田博物館蔵など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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