下つ国(読み)シタツクニ

デジタル大辞泉 「下つ国」の意味・読み・例文・類語

した‐つ‐くに【下つ国】

地下にあるという国。死者の国。黄泉よみの国。
「吾が名妋なせの命は、うはつ国を知ろしめすべし、吾は―を知らさむ」〈祝詞鎮火祭

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 実例

精選版 日本国語大辞典 「下つ国」の意味・読み・例文・類語

したつ【下つ】 国(くに)

  1. 日本神話で、死者が行くと考えられていた地下の国。黄泉(よみ)の国。
    1. [初出の実例]「上(かみ)雲際(おほそら)に達(いた)り下(しも)は泉中(シタツクニ)に及(をよ)ぶ」(出典日本書紀(720)欽明二年七月(寛文版訓))
    2. 「吾が名妋(なせ)の命(みこと)は上つ国を知ろしめすべし。吾は下津国(シタツくに)を知らさむ」(出典:延喜式(927)祝詞(九条家本訓))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む