下の平地下式横穴墓群(読み)しものひらちかしきよこあなぼぐん

日本歴史地名大系 「下の平地下式横穴墓群」の解説

下の平地下式横穴墓群
しものひらちかしきよこあなぼぐん

[現在地名]小林市水流迫 下ノ平

南東へ流れる大淀川支流岩瀬いわせ川の右岸標高約一九〇メートルの台地上に立地する。小林町古墳として県指定史跡となっているものを含めて、これまでに三基の地下式横穴墓が発見されている。発掘調査は昭和五六年(一九八一)に一号と、同六〇年二号について実施された。二基とも羨門石閉塞で羨道部は短く、玄室は平入り・左片袖の正方形である。天井は切妻状に作られており、壁面には棚状施設が四方にめぐっている。天井付近には束柱を模したレリーフや、格子目状の線刻が認められる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android