下タ切村(読み)したぎりむら

日本歴史地名大系 「下タ切村」の解説

下タ切村
したぎりむら

[現在地名]三原村下切したぎり

かめかわ村の西、いまノ山に源を発した伊与野いよの川の流域にある。三原郷一村。「土佐州郡志」は「東西一里南北二十五町、戸凡二十五、其土交砂」と記す。

天正一八年(一五九〇)の三原ノ内下切村地検帳によると検地面積一二町余、屋敷数一七うち居屋敷一一。すべて生白権介(生城権助)の給地。生白権介は当地の「トイ(二七代の「中ヤシキ」)に住み、子孫は三原郷大庄屋を勤めた。江戸時代の当村は元禄郷帳によると本田高一二一石余。正徳六年(一七一六)の大庄屋差出(生城文書)によれば反別一五町(うち新開分二町九反)、家数二四、人数一三〇、運上物に竹三荷があり、馬二八がいた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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