日本歴史地名大系 「下儀保村」の解説 下儀保村しむじーぶむら 沖縄県:那覇市首里下儀保村[現在地名]那覇市首里儀保町(しゆりぎぼちよう)二丁目・同四丁目上儀保(ういーじーぶ)村の西に位置し、北は平良(たいら)川(現安謝川)、南は真嘉比(まかび)川に挟まれる。西(にし)之平等のうち。首里古地図には上儀保村と真嘉比川に挟まれた地域に七五の屋敷地、一区画の墓がみえ、田畠はみえない。「球陽」尚穆王八年(一七五九)条には真嘉比川に架かる加良川橋(三司官橋)を石橋に改修したとある。近くには加良川という井泉があり組踊を創始した玉城朝薫が産湯をつかったといわれる。またハベール橋沿いに儀保川(じーぶがー)とよばれる湧水があり、同書尚育王六年(一八四〇)条には宅地を租借して茅葺の紙漉所を設置し、三年後には瓦屋に改造したとある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by