化学辞典 第2版 「下垂体ホルモン」の解説
下垂体ホルモン
カスイタイホルモン
pituitary hormone
下垂体から分泌されるホルモンの総称.下垂体は間脳視床下部に接するトルコ鞍(あん)内に存在し,構造上,前葉,中葉(動物によっては退化している),後葉の三つに区別される.前葉からは6種類のホルモン(ACTH,FSH,GH,LH,PRL,TSH)が産出分泌される.これを下垂体前葉ホルモンと総称する.中葉から分泌されるホルモンは下垂体中葉ホルモンと称し,メラニン細胞刺激ホルモンMSHがある.後葉から分泌されるホルモンを下垂体後葉ホルモンと総称する.いずれもタンパク質またはペプチドホルモンである.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報