下垂体前葉ホルモン(読み)カスイタイゼンヨウホルモン

化学辞典 第2版 「下垂体前葉ホルモン」の解説

下垂体前葉ホルモン
カスイタイゼンヨウホルモン
anterior pituitary hormone

下垂体前葉から分泌されるホルモン総称.6種類の刺激ホルモンがあり,いずれもほかの内分泌臓器を刺激するホルモンである.成長ホルモン(GH),副じん皮質刺激ホルモン(ACTH),甲状腺刺激ホルモン(TSH),泌乳刺激ホルモン(PRL),卵胞刺激ホルモン(FSH),黄体形成ホルモン(LH)があり,いずれもタンパク質,あるいはポリペプチドである.これら刺激ホルモンの分泌は視床下部の調節を受ける.すなわち,視床下部にはそれら個々のホルモンに対する放出因子または抑制因子があり,これが視床下部の特定神経細胞から分泌(neuroendocrine)されると門脈(血管系)を経由して下垂体前葉に達し,対応するホルモンの分泌を調節する.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「下垂体前葉ホルモン」の解説

下垂体前葉ホルモン

 α細胞の分泌する成長ホルモン,プロラクチン,β細胞の分泌する甲状腺刺激ホルモン,黄体形成ホルモン,ろ胞刺激ホルモン,さらに副腎皮質刺激ホルモンリポトロピンなどがある.いずれもペプチドホルモンもしくはタンパク質ホルモンである.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

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