下安居村(読み)しもあごむら

日本歴史地名大系 「下安居村」の解説

下安居村
しもあごむら

[現在地名]岩間町安居あご

涸沼ひぬま川右岸にあり、西は上安居村。村の中央を東西に奥谷おくのや街道が通る。貞享二年(一六八五)に安居村が上下に分村した時に成立し、村高は三九一・六六七一石で、天領となった。同四年旗本小菅猪右衛門の知行所となるが、三八二・一石余を分家に譲る(「上安居村差出帳」塙家文書)

村内に天台宗妙行みようぎよう(本尊阿弥陀如来)があり、縁起では慈覚大師開基と伝えている。のち衰微したが、寛永年中(一六二四―四四)光慶が中興し、護国山妙行院法音寺と改名し、除地一〇石を給せられた(西茨城郡郷土史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android