下安居村
しもあごむら
[現在地名]岩間町安居
涸沼川右岸にあり、西は上安居村。村の中央を東西に奥谷街道が通る。貞享二年(一六八五)に安居村が上下に分村した時に成立し、村高は三九一・六六七一石で、天領となった。同四年旗本小菅猪右衛門の知行所となるが、三八二・一石余を分家に譲る(「上安居村差出帳」塙家文書)。
村内に天台宗妙行院(本尊阿弥陀如来)があり、縁起では慈覚大師の開基と伝えている。のち衰微したが、寛永年中(一六二四―四四)光慶が中興し、護国山妙行院法音寺と改名し、除地一〇石を給せられた(西茨城郡郷土史)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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